3月9日(木)育休プチMBA® 勉強会「組織における自分の役割を考える」 開催報告
こんにちは♪
第二子育休中、運営メンバーのえみこです。
3月9日(木)に、ワークラボにて「育休プチ®MBA セミナー」が開催されました。
◆セミナーの内容
テーマは「組織における自分の役割を考える」。
復職後実際に直面しそうなケースを個人、グループ、全体でディスカッションしていきました。ファシリテーターは、鈴木洋子さんでした。
◆セミナー参加者
参加者 6名 (うち1名は初参加)
◆セミナーの様子
冒頭、ファシリテーターの鈴木さんから、育プチ®で学んだことを職場で実践したら、社内評価が上がり、職場の方から「鈴木さんのような思考をするにはどうしたらいい?」という声も掛けられたというご経験を共有いただきました。
育プチ®のセミナーは、目の前の課題に捕らわれず、上司や組織目線で課題の本質を考える思考訓練を行っていきます。鈴木さんの職場での実体験を聴いたことで、参加者の皆さんも
”より今日のテーマに集中しよう!” 意気込んだように感じました。
今回のケースディスカッションは、「復職後半年の時短勤務で働く女性が、残業ありきの職場環境のため上手くパフォーマンスを出せず、家でもストレスを感じ、子どもや夫に当たってしまう。職場からは ”早くフルタイムに” と言われるものの、睡眠時間がどんどん削られ辛さが増し、いっそのこと仕事を辞めようかと考えている」というケーステーマでした。
私の周りにも、このケースのように復職後に家庭と仕事の両立バランスが上手く取れず退職してしまった友人がいるため、本当に実体験を聴いているような感覚でした。
まずは個人でケースを読み、最初の課題「この女性が抱える課題は何か」について、自分の思考を整理します。ポストイットに書く言語化の作業によって、頭の中で曖昧になっていた言葉を一つ一つクリアにしていくことができました。
グループごとのディスカッションは、同じテーブルになった方同士で行います。ディスカッションをする中で、「この女性は、家庭でも仕事でも全部ひとりで抱え込んでしまっている」という意見が出、これには同じテーブルの全員が同意しました。
しかし、ふと客観的に考えると、第一子の復職時の自分を思い返してみると、まさに同じような状況で私もイライラを抱え込んでいた、ということを思い出しました。
他の方の意見を聴くことで、自分で出した意見を自分の経験と照らし合わせられ、ハッとさせられた一瞬でした。
ディスカッションの全体シェアでは、自分のグループ以外の意見も聴きながら、より課題の本質に迫る時間となりました。グループディスカッションをする中で「^_^もう課題は出しつくしたのでは?」と感じましたが、ファシリテーターの鈴木さんが一つ一つの意見を更に深掘りしてくれました。
「どうしてそう思ってしまっているのでしょうか?」「その背景には何があると思いますか?」という質問を頂き、その場で頭の中の言葉を口にしていくことで、聴かれるまで気づかなった側面に気づくことができました。
次に、別の用紙が渡され、このケースの組織の状況を理解し、組織の課題を考える時間が設けられました。復職当事者目線の文章からだけでは見えてこなかった上司、組織の視点。そして退職を考えるまでに悩む女性と上司、組織の間の理解の齟齬が見えてきました。
「組織の課題は何か?上司が復職者の女性に期待していることは何か?」という課題に対し、再度、まずは個人で考えを整理、そしてグループディスカッションを行いました。
このディスカッションをする中で、参加者の方から「上司から見えている世界と復職者が見ている世界が違う」という言葉が出たのが印象的でした。
つい、復職当事者目線でこのケースを考えると、「自分の見ている状況は上司も分かっているはず」と思ってしまっていますが、上司はその人のモチベーションがどこにあるのか、家庭の状況はどうなっているのか等を把握していない場合、上司に同じ目線で理解してもらっていない可能性があります。
ファシリテーターの鈴木さんから「子どもを持つまで知らなかったことは、何ですか?」という問いを投げかけてもらい、参加者の方から、子どもの体調不良の多さ、夜泣き対応、保育園準備の大変さ等、日常で大変なことが続々と挙がりました。
そこで、一人の方が「今それを言われるまで、子どもを持つ前、それらの育児の大変さを知らなかったということをすっかり忘れていた」と発言をされ、
”自分の見てる世界が他人に見えていない” という、状況を自分事に落とし込むことができました。
このケースに限らず、上司とのコミュニケーション時に「伝えたい状況が相手に正しく伝わっているかな?」と疑いを持ち、対話していくことの大切さに気づかせてもらいました。
最後にファシリテーターの鈴木さんから、「このケースと似た状況に陥ることはあると思います。しかし、 ”本当に起こっていること” なのか、 ”思い込み” なのかを切り分けることをお勧めします。」という言葉を頂きました。
この発言に、私だけでなく他の参加者の方も「うんうん」と頷き、メモを取っている様子でした。家庭と仕事を両立する中で、ネガティブなことが重なるタイミングは起こり得ることですが、そんな時冷静に一旦立ち止まり、「自分の思い込みは無いか?」と確認することを忘れずに、この春の復職に備えたいと思います。
今回の参加者の皆さんから以下のような感想を頂きました。
・思いを言語化することで、他者と共有や意見交換できることを実感しました。
・ワークショップでも自分自身の思い込みで発言していることも多く、課題と思い込みを切り分けて考えるべしということを痛感しました。
・自分だけでは気付かない視点を知ることができて勉強になった。
ご参加頂いた皆さん、ありがとうございました!
◆ランチタイムの雑談
ランチをしながらの雑談では、
・子どもの性格や周りのサポート環境によっても育児の大変さは変わるのに、職場で「〇〇さんがフルタイムで仕事してるから、あなたもできるよ!」とまとめられることの苦しさ
・復職当事者だけではなく組織としての課題があるのに、チームメンバーが問題意識を持っていない場合、どうアプローチする?
など、のお話しがでました。お互いの経験や「こうしてみるのはどう?」など、ランチをしながら、その場の雰囲気でざっくばらんにお話しがができるのは、会場開催ならではの良さだなぁ、と改めて感じました。
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「育休プチMBA®︎」は、”復職後に自分が直面しうるケース” を用いたケースディスカッションを通じて復職後の疑似体験をすることで、復職後に活かせる思考力をトレーニングする場です。子どもを持ちながら働くことに不安な方、復職を控えている方、ぜひふるってご参加ください♪
オンラインは前日15時まで、会場開催は当日11時までお申し込み可能です。
◆4/13 (木)10:00-13:00【オンライン開催】
「自分のキャリアについて考える」
https://peatix.com/event/3509126/view
(認定ファシリテーター:橋本恵子さん登壇)
◆4/27 (木)11:00-14:00【会場開催】
「クリティカルに考える」
https://peatix.com/event/3524112/view
(認定ファシリテーター:中嶌ゆみさん登壇)
◆5/12 (金)10:00-13:00【オンライン開催】
「人を動かすコミュニケーション」
https://peatix.com/event/3525198/view
(認定ファシリテーター:石井寛子さん登壇)
また多くの皆さんと学び合えることを楽しみにしています!