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自分のキャリアをどう考えるか?小早川さんにインタビューしました!

2018/03/13
こんにちは、秋広報チームです。 4月復帰の方は、保育園入園の準備の真っ只中でしょうか?(皆様無事に保育園決まっていますように…!!) 4月復帰に向け、保育園入園の準備だけでなく、家事と育児の両立の仕方や復帰する仕事場の準備など、タスクが多くなる時期でもあります。そんな中、自分自身のキャリアについてじっくり考える時間はあまり取れないと思います。   そんな忙しい中でこそ、もう一度自分のキャリアについて考えてほしい…そんな想いから、今回広報チームでは、キャリアコーチングを行っている(株)ワークシフト代表の小早川優子さんにインタビューし、キャリアを考えるコツをお聞きしました。自分は何のために復帰するのか?を考えるきっかけにしていただけたら嬉しいです!   —————————————————————————————- ■キャリアについて   ーーワークシフト(以下、WSI)の中でも人気講座であるキャリアコーチング。わたしも気になっているのですが…キャリアコーチングについてお話しできる範囲で教えてください! 小早川 まず、申込後にキャリアプランシート記入してもらいます。育休手帳のキャリアプランとほぼ同じ内容です。一対一で60分行ってきます。長期的な目線でみることがポイントなんですね。まず、60歳のときから遡り、どんな60歳になっていたいかを考えます。それから、10年後、5年後、1年後と書いていきます。書きながら自分で整理し、言語化し、全体を俯瞰してもらう。その時点ではまだまだわからないこと不安なこともある状態です。 そんな中で、そのキャリアプランを阻んている要因を探っていきます。その要因は、キャリアの問題はすごく少ないんですね。特に女性はキャリアとプライベートの相関が高い。プライベートが充実していると、キャリアも充実し、力が発揮されています。 逆にどちらかがうまくいってないと、うまくいってないことが多いんですね。キャリアを押し上げられない原因はたいていプライベートのことで、例えば夫や家族、母親などが多いです。コーチングに来られる方は、良い子が多いので母の期待に添いたい、良い母になりたい。一方で母が望んでいないがが、やりたことを成し遂げたい。そうして、本当の悩みや不安の一番の根っこを見つけていく。3分の1くらいの人が涙するんです。それくらい頑張っちゃう人が多いんですね。   ーーなるほど…プライベートの要因で悩んでいる方が多いんですね。受ける方の共通点はありますか? 小早川 優秀であるがうえに悩む人が多いですね。 ーー優秀っていうのはどういうことですか? 小早川 いわゆる日本の大企業が求める優秀さ。与えられたことをしっかりやる方たちですね。他には自分の進む方向がどっちかなんとなくわかっているが、いまひとつ自信がなかったり、社会が望む姿と違うかもしれないから後押ししてほしい人が多いです。 あとは、今後のキャリアで管理職を打診されているなどや、今の仕事が5年後に機械に変わられてしまうことが考えられ、何をいま自分が頑張ったら良いのか?、どんな専門分野を身につけたらいいのか?などの悩みがあげられます。   ーー皆さん色んな悩みがあるんですね。。自分だけじゃないんだなぁ。自分のキャリアを描くときどんなことから発想していくと良いんでしょうか? 小早川 キャリアは最終的にはそのスキルを欲する人がいないと意味がありません。自分が持っているどのスキルを高めるかよりも、相手側が欲しがるのはどんなスキルかを考えることが重要です。WSIのキャリアビルディングのクラスではそういった考え方を学べることができます。   ーーなるほど。自分には何が向いているんだろうというところからのスタートは少し違いますね? 小早川 本来は需要から考えたほうが適切ですが、人はおもしろいことじゃないとできません。周りが何と言おうとやりたいことがあればやったほうが良いです。希少性があるとそれだけで価値があがるので、自分のやりたいことや好きなことを極め、自分の強みを自分で決めても良いと思います。   ーー自分のやりたいことと相手に需要があるかは見極めつつという感じでしょうか? 小早川 そうですね。需要が全くないというスキルはありません。環境は常に変わるので、そこにあうように適合させていかないといけないんです。そんなに売れないけれどニッチなものには需要がある場合もあります。   ーー自分の強みと需要をきちんと捉えて、キャリアを考えていかないといけないですね。 小早川 はい。自分の長期キャリアは、企業の経営戦略と同じ考え方です。会社も評価されて生き残っていかないといけません。個人も結局評価してもらえないとキャリアで上に上がれませんね。   ーーなるほど!キャリアを経営戦略と同じと捉えてませんでした。同じと考えるとしっくりきます。長期・短期ビジョンを明確にしないとですね…。短期的には、まずは復帰後の最初の一年間をどうやりきるか?と不安に思っている方が多いかと思います。 小早川 そうですよね!最初に一年は続けられる環境を維持することが大事です。評価は少し下がるかもしれないけれど、それは仕方がないこと。割り切って継続することが大切です。   ーー確かに!続けることが大事ですよね。仕事と育児が両立できなかたったり、評価されないことがあったりするとと辞めたいという気持ちが出てきそうですが、「続けること」を大切にしたいと思います。 キャリアというと大仰に思え、引いてしまう方も多いと思います。キャリアを考えることをもっと広く一般的に認識されたほうがよいと思ったのですが、その辺はどうでしょうか? 小早川 キャリアを考えよう!ともっと啓蒙したいんです。育児休暇を「育自休暇」とするなど、一時社会的に行っていたのですが、その当時はまだ広まらなかったですね。やはり子どもを持つとキャリアダウンする前提の人が多くいて、長時間労働しないと上に上がれないという方程式が崩れないとなかなか浸透しないのが課題です。 ーーそうですよね。キャリアを考えるって生きる上でとても大事ですよね!運営チームにも関わったことで、育休中にたくさん考える機会があり本当によかったです。   ■家族とキャリアについて考える   ーー続いて、家族とキャリアについて色々お聞きしたいと思います。 時々、夫が私(妻)のキャリア を軽く見ているのではないかと感じることがあるんです。夫自身は時短や育休をとることは全く考えていない様子で、働きたいなら時短を取れば?というスタンス。子どもが生まれるまでは平等に感じていたキャリアが、夫優先になっている気がします。夫と自分のキャリアや育児などに対しての納得感を高めるために、有効な方法を教えてほしいです…。 小早川 夫が妻のキャリアを軽くみているというのは良く聞きます。とはいえ夫は妻が笑顔でいてくれれば嬉しいもの。夫は妻が笑顔であれば良いのだけど、妻は夫が笑顔であれば嬉しいものではなく、夫の行動が伴わないとだめ。女性は夫に行動を求めるんですね。   ーー確かに!(笑)その通りですね。 小早川 夫には、ちゃんと仕事をしているほうが私は笑顔になれるということを伝え、実践するというのが近道かな。私も仕事は大事なのよ、とか怒らないで伝え続けるしかない。 今日子どもが熱を出したときに、明日は私が休むから明後日はあなたが休んでね、としておく。明後日無理だよ、と言われたら明日のほうが良い?と協力的に二人で分担するように仕向ける。リーダーシップと同じです。巻き込むのがとても大事です!   ーー継続的に巻き込むことで、意識が変わってくれそうですね! 小早川 会社では、男性はより一層上の世代との関わりが増えていきます。彼らも男らしさを植え付けられているんですね。学生時代は育休取るぞと思っていても、その会社の風土に染まっていってしまう。それは環境がそうさせているんですね。それは理解しつつ、環境がというのはわかるけど、自分のことは別として考えて続けていくしかない。 また、仕事復職して残業一切しないで帰らないといけないのはストレスになります。夫にも残業できないストレスがあるということは伝えたほうが良いです。仕事ができないことがこんなに苦しめているということわかってもらうことは大切です。   ーー確かに、時間を気にせずに仕事に取り組むことができないのはストレスに感じそうです…。ちゃんと伝えよう!小早川さんは旦那様と接するとき、どんなことに気をつけていますか? 小早川 愛情表現ですね。交渉の第3回目で集中的にやります!相手の欲求を満足させていればこちらの交渉が通りやすくなります。   ーーなるほど!でも辛くあたったり対立したりするときはないですか? 小早川 あったとしてもすぐに愛情表現を意識的にしています。交渉ツールとして愛情表現を使うんです!   ーーすごい!(笑)交渉ツールとしての愛情表現…そこまで考えてなかったです!でもお互いいがみ合って一緒に暮らしているのはもったいないですよね。旦那さんへの対応について考えさせられました…!   ■優子さんへの質問   ーーこれからは小早川さん自身について質問させてください。 いつも笑顔で明るい小早川さん!ですが、心が折れてしまったときどうしているんですか?迷ったとき、悩んだときに「自分ならできる」と思うために、取り組んでいることがあれば教えてください! 小早川 自分ならできると思い込むことかな。あまり迷ったり悩んだりしないですね。学生のときそれが嫌いだと気づいたんです。迷うのは両方にメリットデメリットがある。どっち取っても変わらないと解釈しました。2つまで選択しを絞ったら最後は直感です。(笑)まずいかなぁと思い込んでもできると思い込むことにしてます。   ーーそうなんですね、素敵です!人生のターニングポイントや、これをやっておいて良かったと今思うことはありますか? 小早川 たくさんありますよ~。でも20代に選んだ会社、働き方、その後の留学など、一貫しているのはキャリア戦略のゴールはしっかりしていること。60歳で目指すのはここ!というのは変わっていなく追いかけています。なので、キャリア戦略を仮にでも良いから決めていた方が良いと思います。   ーー今まで小早川さん自身はゴールはぶれてないのですか? 小早川 表現はぶれますが、最終的にはぶれていません。「金持ちになりたい!仕事で成功したい!」ということです。(笑) 自分はまだなれないけど、業界に一人くらいはいるおばちゃんのラスボスみたいな人になりたいと思っています。(笑)普通の人が引いちゃうくらいの人じゃないと成功できないのかなぁという感覚は変わらないですね。前職にいたとき、そういうラスボス系の方が5、6人くらいの方がいたんですね。皆怖そうだけど、楽しそうだったんです。欲望に正直なほうが人生楽しそう!   ーーそうなんですね!(笑)欲に正直に、というのは納得です。そういった小早川さんのゴールの中で、WSIの創設までの道のりについてお聞かせいただけますか?   小早川 起業はもともとしたいと思っていたんです。WSIを創立する前まで、一人でフリーランスで3つくらい仕事をしていました。そうしている間にビジネススクールの後輩から、国保さんのことを聞いたんです。プレジデントオンラインで育休プチMBAの記事を読んだときに、成功するに違いないと感じて、すぐに国保さんに連絡しました。育休者向けの教育は市場で誰もやっていないからやらないといけないと思ったし、市場を占有しないといけないと思い、やろうと思いました。 大学生のときから、女性をエンパワメントしたいと考えていました。特に日本の女性は自信を無くさせられる社会的な仕組みがあり、それにイライラしていたんです。目指すのは、最終的に育休プチMBAがいらなくなる社会です。周知、認知、飽和してなくなる状態。そのためには、事業を起こすべきだと思って始めました。   ーーそういう想いで始めたんですね、想いを行動に移していて本当に素敵です。小早川さんの現在のキャリアは計画的に進めた結果だと思いますが、何年前にプランニングしたもので、現在の自己評価は何点くらいでしょうか? 小早川 計画的かというと五分五分ですね。会社を起業するのは、キャリアプラン3つのうちの1つでした。あと2つは趣味で不動産投資と、サラリーマンで上までいくということでした。2人目産んだ後にサラリーマンを辞め、その後フリーランスをやってから起業しました。できると思うために、いつも自己評価は120点と思うようにしています!   ーー120点!ポジティブさがすごいです。サラリーマンを辞めた理由は何ですか? 小早川 2人子どもを保育園に連れて行き、通勤してルーティンの仕事をしていると自分の能力(付加価値)を付けられる時間がないと思ったんです。システムによってルーティンに時間を取られるせいで、アウトプットを出せないことが嫌だったんです。   ーー子どもがいることで価値観は変わりましたか? 小早川 仕事が趣味なので(笑)、第一子が生まれたときは、家事育児を抱え込んで自分でやっていたので、こんなに仕事できないのかと驚きました。仕事を辞めたいと思ったことはなかったし、仕事したいという気持ちや重要性は変わっていません。子どもを産んだら、仕事を辞めたくなるのかなと思ったらそんなことはなかったですね。   ーー仕事が趣味!(笑)素敵な言葉ですね~。 小早川 仕事をしなきゃいけないという意識はないんです。会社に雇用されているときよりも、現職のほうが社会の流れとかわかって楽しいですね。わたしにとっては育児のほうがやんなきゃいけない感があります。(笑)   ーー小早川さんのお話を聞いて、とってもポジティブで素敵だな~と感じました。ネガティブに考えてしまうことが多いのですが、ポジティブに捉えないとですね! 小早川 意識的にポジティブにしないともったいないですよね。キャリアコーチングなどに来る人も自己評価が低いんです。褒めが足りない。褒めが日本を救うんです! 人間の脳は、人を褒めたのと自分を褒めた場合、脳が違いをわからないので、人をたくさん褒めると自分にとっても得のようです。自分がネガティブになっていても、ポジティブに意識的に変えていけば、段々ポジティブになっていきます。不安は妄想なんです。同じ妄想なら「私できる!」という妄想のほうが得ですよ。 嘘でも旦那さんに好き好きいっていくと、あれ?本当に好きかも!となる。嘘でもいいし、LINEスタンプとかでも良いんです。   ーーそうかもしれないです(笑)ポジティブに変換!明日から実践していきたいです。 最後になりますが、不安と期待いっぱいの4月復職者へのメッセージをお願いします。 小早川 わたしが先輩ママに出産する前に教えてもらった言葉があります。そのときはへぇーそんなもんかなと思ったけど、今とても共感できます。 「仕事は挽回できるけど、子育ては挽回できない。」 まだ子どもが小さいとき熱やお迎えで昇進も遅れるかもしれないけれど、子ども優先にして続けていけば、そのとき仕事で遅れても5年10年後に挽回できます。育休中に自分を抜かす人いるかもしれないけど、今の時代ブランクを持たない人のほうが少なくなります。なので、仕事を続けることだけをまずやってほしい。そうしていれば必ずどこかで挽回できます。 その挽回を確実にするためには、学ばないといけないので育休中に学ぶと挽回に効いてきます。焦らずに、長期的にキャリアをみることが大事です。何もしなくても挽回できるかもしれないし、勉強していればもっと挽回しやすくなりますよね。将来育休取った部下をうまく使うこともできるかもしれない。そういう経験は将来使える!と得した!と楽しんでほしいですね。   ーーありがとうございました!今回たくさん小早川さんから話を聞いたり、メッセージをいただいたりしたことで、わたしたちが元気をいただきました。復職前にお話しが聞けて良かったです。とても参考に&勉強になりました!   みなさんいかがでしたでしょうか?インタビューをしたメンバーからの感想です。 普段悩んで一歩前に踏み出せないことが多いので、私ならできると思い込んで進むこと、実践してみます。 ・いつでも自分に120点を付けるくらい前のめりで行きたいし、日常生活で「ほめる」ことをしていなかったので、意識して取り組みたいと思います! ・自分の人生もまたひとつの壮大なプロジェクトなのだと気づかされました。なんでもいい、ひとつ目的を決めてそのためにはどうしたらいいのかを考えながらこれからの歩みを決めていきたいと思います。 ・自分のキャリアは会社の経営戦略と同様に考えるという言葉にハッとしました。自分のキャリアのゴールとビジョンを描きたいと思います! ・小早川さんのポジティブさは、とてもわたしたちを元気にしてくれました!仕事にとっても家族にとってもポジティブさは大切だなと改めて思いました。   自分のキャリアを考えるって難しいですよね。今回復職前にキャリア・コーチングを行っている小早川さんにインタビューし、キャリアを考える上で色々なTipsを得られたかなと思います。(WSIが主催するキャリアに関する講座もぜひ!) また、パートナーとの接し方や小早川さんのポジティブさも、きっと皆さんの心に響いたのではないでしょうか。復職前に不安な気持ちはみんな一緒です。試行錯誤しながら、素敵な復職ライフを過ごせますように!一緒に頑張っていきましょう^^

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