夫婦の家事育児分担を可視化してみた②復職経験者たちの奮闘
2018/07/09
運営メンバーのあゆみです。運営メンバーたちが各々夫婦の家事育児分担を可視化し、復職に向けてあれこれ考えてみました。シリーズ②として、復職経験者たちが復職していた当時の奮闘と次回復職時に向けた改善策をご紹介します!
シリーズ①はこちら!
復職経験者紹介
以下6名は、過去に一度以上、産育休からの復職を経験しています。現在育休中。
Aさん:情報サービス系の会社勤務。入社4年目で結婚、妊娠、出産と、ワーママ歴が長い。テレワークを活用し、二度目の復職もフルタイム勤務を目指す。
Bさん:製造業の会社の総務。第一子復職時はほぼフルタイムだったが、現在二人育児に手を焼いており、次の復職は時短かフルタイムか迷っている。
Cさん:結婚後に転職し、外資系製薬会社の理系職。出張や休日出勤の多い仕事で、第一子復職後は夫の協力の下、可能な範囲で対応していた。
Dさん:製薬会社の研究職。職場まで1時間半以上かかる上、夫が単身赴任となり、第二子復職後の働き方と家事育児のやり方に頭を悩ませている。
Eさん:公務員。第一子復職後はフルタイムで復帰した。産育休を取得して復帰することが当たり前の環境。マミートラックに乗らないための策を練っている。
Fさん:地域活性化事業の企画運営会社で主に業務改善を担当。復職後のキャリアプランを模索中。メンバー内で一番ワーママ歴が長い。
当時の家事育児分担率と状況
参考にしたのはAERA共働きの家事育児100タスク表。改変してExcelで色分けしました。
妻が7割~10割を担うタスクをピンク、夫が7割~10割を担うタスクを青、ほぼ半々で担う共通タスクを黄色とし、家庭ごとに各色の割合を算出しました。
※子の年齢/学年は今回の産育休前時点。
- 夫の分担率は14~25%と概ね同じであったのに対し、妻の分担率は76%が1名、約50%が3名、約30%が2名と分かれた
- 夫婦の通勤時間は6家庭中、1家庭を除いて概ね同じ。通勤時間に極端な差が出ない場所を選択している傾向が伺えた
- 家を出る時間は、妻と夫で同程度が3家庭、妻がやや早いのが2家庭、テレワークのため妻が遅いのが1家庭であった。一方、帰宅時間は、1家庭を除き、妻が3時間以上早かった
- 復職当時の家事育児分担結果に対する満足/不満は、回答5名のうち不満が4名、残り1名は「満足ではないがそういうものだと思っていた」であり、満足と回答した者はいなかった
- 常に自分が仕事を時短にしなければいけないため
- 夫はやってくれる方だと思っていたが、思ったより私ががんばっていたから。また時短で働く葛藤をあまり理解していないようだったから
- 時短にした際、家事育児にかけられる時間が増えたことはよかったが、給料が激減した
- 仕事をやりきることができないやるせなさをわかってほしかった
- 夫はがんばってくれているほうだと満足している一方で、2人でやっている家事育児は、分担が曖昧ゆえにヌケモレ、ダブりがあってそれでモヤモヤしていたことを思い出した
復職当時の工夫 限りある時間の中で仕事と家事育児を両立させるためにしていた工夫です。
- 週末にご飯を作り置き
- 頼れるものは家電に頼り、そのための出費は惜しまない
- 家事をがんばりすぎない
- 自分の時間も大事にする
- 夫に感謝を伝える
- 会社では、自分の業務内容をチーム内で共有する
- 家事の省力化を図り仕組みを整える
- 朝夕の家事育児を書き出して見える化する
- 断捨離をして、物の場所を分かりやすくし、家事負担を減らす
- カット済み野菜と調味料がセットになった調理キットや食材宅配サービスを利用する
- 家事代行サービスを利用する
- 習い事の送迎はシッターを利用する
- 拭き掃除ロボットを導入する
- 最新式は乾燥機能が大幅に向上しているので、ドラム式洗濯機を買い替える
- 夫婦で負担/苦手なタスクを正直に話した上で、基本の担当やどちらかやるかの基準を決めて、ヌケモレダブりをなくす
- 夫婦が世帯経営者として会議をして「世帯経営ノート」(発行;Logista株式会社)をつけてみる
- 夫婦だけで話す機会を増やす
- 夫婦でお互いの仕事のビジョンを共有する
- 共通タスクの夫比率をあげ、新たな共通タスクを作る
- 保育園の送りを夫担当にする
- 朝担当:夫、夜担当:妻の分担にする(妻が時差出勤する)
- 週一回は夫に子どもの迎えを担当してもらう(妻の残業日とする)
- 妻の復職直後の2週間を強化週間として、子どもの発熱対応を全て夫にお願いする
- 復職のタイミングで夫に育休を取ってもらう
- 時差出勤制度を利用して、フルタイムで復帰する
- 週一回の妻残業日を設定し、フルタイムで復帰する(フレックスなので平均勤務時間が確保できれば良い)
- テレワークを活用する(すでに制度がある場合)
- テレワークの導入を会社に働きかける(制度がない場合)
- 短い睡眠時間でも熟睡できるよう、自分に合った枕を買う
- 明治プロビオヨーグルトR-1で免疫力を高める(特に、ここぞというときに風邪を引く夫!)