封印していた過去を紐解いた先に、見えてきたこと
2016/04/12
こんにちは。2015年度運営メンバーの石橋です。
2人のgirls(4歳と0歳9ヵ月)に振り回されながら、毎日ワイワイすごしています。金融業界で働いており、4月末に復職予定です。
次女が保育園に入園して一週間が経ち、私自身も、次女のいない空間・時間の流れに少しずつ慣れてきた今日この頃です。
私の第1子復職後1年間の経験、それは「思い出したくない過去」として封印していたものでした。今日は恥ずかしながら、そんな過去をカミングアウトいたします。
<第1子復職後の1年間>
第1子の復職は、復職面談での「子供を産む選択をして18時半に帰る人と、産まない選択をして夜中まで働く人に、同じ評価はできない」という上司の言葉で幕を開けました。同じ部署で働くワーママも、20時まで働きながら「時短」と言われる状況。
そんな中私は、実母の力を借りて残業し、自宅で深夜や早朝にも業務をこなし、何とか「産前と変わらないね」という評価を得ようと必死でした。しかし評価は部署で最低にまで急落。帰宅後に娘の寝顔を見ながら、「いっそ会社を辞めて娘と一日中遊んでいようか」と涙を流したこともありました。
働き方を根本から見直すという発想はなく、時間の制約を、時間でカバーしようとして破綻していったのでした。
<転機>
転機は、社内公募で部署を異動したことでした。新しい知識が求められる異動であり、決断には不安もかなりありました(イメージとしては、転職に近いかも)。
しかし結果的には、良い選択でした。
新しい部署が、タイムマネジメントしやすい業務であったこと、組織のgoalが明確で、何をアウトプットすれば評価されるのかが明確であったことから、突然の残業でバタバタすることがなくなり、成果を出せるようになりました。上司にも恵まれ、会社で過ごす時間が楽しくなりました。
<組織と自分という両輪>
異動によって再び道が拓け始めた私ですが、心の中は「自分がもっと優秀なら、前の部署でもうまく行ったのではないか」という気持ちと、「あの組織では誰だって無理、仕方がない」という思いが交錯してモヤモヤしていました。その結果、過去を封印し、今の環境で頑張ることで、前に進もうとしていました。
そんな中で取得した第二子育休中に、育休プチMBA勉強会に参加し、初めて過去と正面から向き合いました。何度も何度も考えているうちに、異動前後の部署の違い、自分の思考の癖などが浮き彫りになってきました。
例えば、自分は、組織の文化やルール、周囲の視線を重視しすぎて、そこからはみ出ないように行動をする傾向があるということ。しかもその文化等は、自分が「こうだろう」と決めてかかっていただけかもしれないこと。
育児中というマイノリティの立場で、自分を持たずに、周囲の視線だけを価値判断の基準にしていたら、組織の中で潰れてしまう可能性すらあります。
組織に属する以上、組織の文化やルールを尊重することは当然。でも、単純にそれに従う人よりも、組織のゴール達成のために自分はどうしたいのか、どうすればそれが実現出来るのか考えて行動する人の方が、組織にとっては価値がある、と気が付きました。
<今、思うこと>
私が前に進むきっかけとなったのが、人脈でした。社内外の人とランチなどをしていると、自分の行き詰りを客観視でき、自分の属する部署の価値観が全てではないことに気づきます。自分の味方になってくれる人と出会うきっかけにもなりました。
属する組織の業務の特性、文化(多様性が認められているか等)、そして上長や同僚の考え方などによって、制約人材としての働きやすさが異なることは事実と思います。一方で、ちょっとした環境変化で組織が変わることもまた事実。
だからこそ、常に情報収集しながら、自分の軸を考え続けていかなければならないのだと思います(ちなみに「考える」うえでは、育休プチMBAのケースメソッドやロジカルシンキング、Win-Win交渉、内省の習慣などがとーーーっても役に立ちます!)
もしこれを読んでくださっている方で、属する組織について悩んでいる方がいらっしゃるとしたら、色んな方と話し、自分と組織を客観視してみること、自分がどうしたいかを自分自身で考え抜くこと、そして最後は、自分を信じる勇気を持つことをおすすめします。そうして選択した決断は、どんなものであっても、正解なのだと思います!
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