仕組みを作る
こんにちは。
運営メンバーのりくです。
第二子育休中です。
先日、2歳児が車内に約7時間放置され亡くなるという痛ましい事故が報じられました。
この事故は在宅ワーク中の父親が2歳児を保育園に連れて行ったつもりで在宅ワークを行い、夕方、上のお子さんを迎えに行った際に車内に放置していたことに気付いたことで発覚しました。
最初、この報道を聞いた時、他人事と思えませんでした。
というのも私自身、保育園に子どもを預けた後、自転車に乗る際に自分の荷物(会社PCが入ったリュック)がないことに気づき、家に取りに帰ったことが何度かあります。
子どもと物は違う、という意見もあるかも知れません。
しかし子どもを車内に置き忘れる事故は日本のみならず海外でも起こっています。実はこの種の「うっかり」は誰にでも起こりうるヒューマンエラーで、サウスフロリダ大学にて長年このテーマの研究を続けている心理学者のDavid Diamond教授は、このエラーを「forgotten baby syndrome」(赤ちゃん忘れ症候群)と名付けました。
(詳細はこちらの記事が参考になります)
上にあげた記事によると「多くのことをしようとしている「記憶マルチタスクモード」にあるときに、脳が誤動作を起こすわけです。通勤途中で手紙を投函するのを忘れたり、帰りに牛乳を買ってくるのを忘れたり、買い物に行っていろいろ買ったのに一番大切なものを買い忘れるようなケースです。
もちろん手紙や牛乳とわが子を一緒にはできませんけれども、脳の基本メカニズムは同じと考えられています。これは、本人の人間性などの問題ではありません。誰にでも起こりうることなのです」
育児と仕事の両立をめざしているワーキングペアレンツは常に「マルチタスクモード」にあると思いますので、 なおさら「うっかり」エラーは起こりやすいのではないでしょうか。
仕事においてもヒューマンエラーはしばしば起こります。
先ほどの記事に書かれているとおり、こういったエラーは「個人の不注意」として理解され、「本人の努力」のみで片づけられがちです。
「誰にでも起こりうる」と捉えれば、ミスを減らす仕組みはないか、起こった時どうすれば影響を最小化できるか、といったことを考えて仕組み化することができます。
今回の例で言えば、車に人感センサーを標準装備するといった対策が考えられます。
(実際に対策に取り組んでいる車メーカーもあるようです)
職場においても「誰でも時間制約を抱えながら働く可能性がある」と考えれば、誰もが働きやすい状態にするにはどのように進捗や情報を共有するか、誰が担当しても処理できるにはどうしたらよいか、といった仕組み化を検討することができます。
「起こさないように」だけではなく「起こったらどうするのか」
ものの見方を変えて「仕組み化」をすることで、悲しい事故の防止や働きやすい環境の整備につなげていきたいですね。
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