「一歩踏み出す」ことが、その後の大きな変化につながる
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”子どもを持ちながら働く”が当たり前になる社会を目指して――
育休中・復職している方も含めた多様なメンバーが集まる『育プチライター』によるブログシリーズ。
ときに悩み、ときに自分を奮い立たせ、でも前向きに楽しく”子どもを持ちながら働く”を実践中!そんな方たちのリアルをお届けします。
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こんにちは。
2度の復職から早10年の(yuri)です。
今回は、育児休暇から復職して1年が過ぎた頃を振り返り、仕事のスタイルやマインドが変わったきっかけについてお伝えします。
当時は、育児と仕事の両立に慣れてきてはいたものの、目の前のことに精一杯でした。
片道1時間40分かけて通勤して10時ぎりぎりに出社、16時に退社する毎日で、業務時間中は誰とも話すこともなく、割り振られた作業を黙々とこなしていました。
IT企業のデザイナーとして、プロジェクト内の役割はあったものの、なかなか達成感が得られませんでした。
その頃、パパママ社員を集めた社内のコミュニティーチャットで、フェイスブックCOOのシェリル・サンドバーグ著書『LEAN IN(リーン・イン)』※が話題になっていました。
初めは、自分の状況とシェリル・サンドバーグ氏の華やかなキャリアがあまりにもかけ離れていて、参考にならないだろうと思っていました。
けれど、読み進めるうちに、共感できる点や気づきも多く、その後の自分の考え方や行動が変わるきっかけになりました。
「部屋の隅に座る女性」に自分の姿が重なる
書籍の第2章「同じテーブルに着く(Sit At The Table)」では、朝食をとりながらの会議で、意見を言わずに部屋の隅にある椅子に座り続ける女性たちのくだりがありますが、会議中に黙って座っている自分の姿が思い浮かびました。
私は期限までに自分のタスクを終わらせることばかりを考えていて、主張したり意見を言ったりすることがほとんどありませんでした。
女性は男性よりも主張したり、交渉したりしない傾向にあるという研究結果や、「地位も、やりがいのある仕事も、待っているだけではやってこない」というフレーズにもはっとしました。
「時短勤務だから意見は言ってはいけない」「会議に参加するよりは、作業する方が大事」などと、思い込んでいました。
主張しなければ認められることはないし、何も変わらないことに気づくことができました。
見せかけ戦略〜「できるようになるまでは、できるフリをする」
主張したくても自分に自信が持てない時は、「できるふり」をすることが有効とのこと。
研究※によると、権力者を思わせるような堂々としたポーズを2分間とっただけで、ホルモンバランスが変わり、自信を持つことができるそうです。そして、できるフリを続けながら努力していくうちに、いつの間にか本当に自信を持ってできるようになるらしいです。作家でありアーティストでもあるオースティン・クレオンの著書『STEAL LIKE AN ARTIST』※の中でも”Fake it till you make it”というフレーズが紹介されていますが、自分のしたい仕事を今すぐ始めるため、その身支度をするという意味合いで、”なりたい自分になれるまで、そのフリをしろ””みんなが自分の思い通りに見てくれるまで、その自分を演じろ”と伝えています。
少しの行動が大きな変化につながる
本を読み終えた後、プロジェクトに関わる情報を集めて共有したり、決まったタスク以外にも、自分のスキルを活かせるようなところがあれば積極的に提案したり、なるべく主体的に行動するように心がけました。その結果、以前よりもずっと仕事のやりがいが持てるようになり、周囲との関係性も良くなりました。
以下に、試してみた行動と以前からの変化をまとめてみます。
<試してみた行動>
・余裕があるフリをして堂々と(?)作業する
・プロジェクトに関連する話題を情報収集して、プロジェクトマネージャーに話しかける
・自分ができそうなことがあったら率先して引き受ける
・アウトプットの完成形がイメージしやすいデザインモックを早い段階から作り、プロジェクトメンバーに共有する
・自分の役割や置かれた状況について上司に相談し、希望を伝えてみる
<行動の結果起こった変化>
・他の案件で声をかけられることが増えた。
・新しい業務経験など、自分にとってやりがいがある業務や役割にアサインされた。
・評価が上がった。
・数年後、管理職になった。
自分にとって「一歩踏み出すこと」は、思い込みに気づくことでした。
上手くいかないことがあった時やモヤモヤする時は、もしかしたら、自分や相手の思い込みや、偏見が原因かもしれません。
それに気づくことで行動が変わり、状況も変わってくると思います。
そして、思い込みや偏見のせいで自分の可能性やキャリアを狭めないように、変化しながら前に進み続けていきたいと思います。
※シェリル・サンドバーグ 『Lean in〜女性、仕事、リーダーへの意欲』
※エイミー・カディ 「ボディランゲージが人を作る」(TED Talks)
※オースティン・クレオン『STEAL LIKE AN ARTIST』
yuri
小学5年生と中学校2年生の姉妹を子育て中。
いつの間にかピアノも水泳も子供達の方が得意になり、今となっては保育園時代が懐かしく、愛おしいこの頃です。仕事はIT企業で編集とデザインをしています。スキルアップのため、ワークシフトメソッドの特に「組織を俯瞰する力」を身につけたいと思っています。学生時代は現代アートを学び、美術館廻りや絵を描くことが好きです。
◆育休プチMBA®️は、復職後に起こり得る様々なケーススタディを用います。視座を高くもつこととはどういうことか、頭でだけではなく体感で理解できます。子どもを持ちながら働くことに不安な方、復職を控えている方、ぜひふるってご参加ください♪
次回の勉強会は、5/10(火)にオンラインで開催です。テーマは「クリティカルに考える」、ファシリテーターは元アナウンサーの橋本恵子さんが登壇します。
来月の勉強会は、6/7(火)にオンラインで開催です。テーマは「時間制約をどう克服するかを考える」、ファシリテーターは上松恵子さんが登壇します。
↓詳細・申込等はこちらから↓
5/10開催(※5/9 15時まで申し込み可能!) https://peatix.com/event/3198815/view
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