公立中高出身の母が、娘と歩む【中学受験】⑥スランプ編
2018/07/25
運営メンバーのちーです。中学受験を目指す、小学校5年生の娘がおります。
中学受験シリーズ⑥として、娘のスランプについてご紹介します。
※過去分は、①きっかけ編、②年間予定編、③合同説明会編、④入塾編、⑤クラス変更編 からご覧ください。
塾に行きたくない
クラス変更からしばらくたったある日、娘が「塾に行きたくない。」と言い出しました。
理由を聞くと「宿題ができていないから。」とのこと。
授業で教えてもらった問題の解きなおしがどうしてもできず、その類題もできないようです。
「解答を見た?」と聞いたら、「それは負けた気がするから嫌!」。「ほかのできる問題をしたら?」と提案したら「それは逃げるみたいで嫌!」。「塾の先生に教えてもらったら?」という提案には、「自分でできるようになりたいから嫌!」と主張。
本人はとてもがんばっているのですが、がんばる方向が少しずれているような???
娘の課題
わからないことを、「わからないので教えてください。」と言うことに抵抗があるようです。学校の勉強や塾の基本クラスでも、わからないことはほぼなかった(もしくはわからないままでも差支えなかった)ので、これまで教えを乞う機会がなかったためだと思います。とはいえ、社会など暗記モノでさえも、知らない問題にあたるたびに止まってしまいます。
わからないものをいくら考えても時間の無駄なので、素直に解答を見るなり、聞くなりして次に進んでほしいのですが・・・。自力で解決することに固執し、解答を見たり、先生に聞くことをよしとしないことが、娘の課題、ひいてはスランプの原因になるとは・・・。膨大な宿題を前に、遅々として進まず、本人も家族もストレスです。
スランプ脱出のために①・・・コールセンターに相談してみた
娘の通う塾にはコールセンターがあります。クラス変更後にスランプに陥ることは、よくあるケースではないかと思い、コールセンターに相談してみました。
電話で対応していただいた先生は、「わからない問題は、たとえば15分とか時間を決めて考えて、それでもわからなければ解説を見てください。解答を見てもわからなければ質問してください。できる子ほど質問が多いです。自分で質問できないお子さんに代わって、保護者の方がノートに付箋を付けて質問してくることもありました。」とのこと。また、「学校説明会などに行って、本人がこの学校に行くためにがんばろう!と思うことが大切」といった話も。
帰宅した娘に、コールセンターに相談し、解答を見ることも質問することもいいことだとアドバイスをもらった旨を伝えましたが、聞く耳を持たず。私がノートに付箋を付ける案も、一瞬で却下されました。忙しくなることを覚悟して提案したにもかかわらず・・・。
結果、基本的な質問にも答えてくれ、電話した意味はありましたが、どうしても一般論になりがちな印象で、根本解決にはなりませんでした。
スランプ脱出のために②・・・担任の先生に相談してみた
顔の見えない人の意見は聞かなくても、身近な人の意見は聞くのではないか?そう思い、コールセンターに電話した翌日、塾の担任の先生に相談してみました。
「今日、本人に、わからない問題は答えを見ても、質問してもいいと話しました。急には変わらないでしょうが、本人が自分で考えて気づくことが大切です。次の定期試験の頃に結果が出ればいいと思います。」
コールセンターから連絡があったのか、タイムリーに、先生から娘に話をしてくださったとのこと。
確かに、わが身を振り返っても、人から言われてすぐに行動を改めることは難しいもの。長い目で見守ろうと思えたことが収穫でした。
スランプ脱出のために③・・・学校見学・体験授業に行ってみた
コールセンターにすすめられたこともあり、週末に娘と一緒に学校見学に行ってみました。③合同説明会編で、学校説明を聞き、娘も興味を持っている学校です。
これは期待できるのでは?という私の予想を裏切り、校内を案内されても気分が上がらない娘。さらには「宿題しないといけないから早く帰ろう。」と言い出す始末。
結果、実際の学校施設や部活中の生徒さんたちを見学できたのはよかったですが、気持ちを前向きにするほどの効果はありませんでした。
次の週末、今度は別の学校の体験授業に行ってみました。娘の好きな理科の実験ができるということで、またも期待する私。
結果、実験はしましたが、普通に楽しかったレベルで、やはり娘の気分は上がらず。ただ通学路を確認するために参加したような結果で行かなくてよかったのではないかと後悔。この状況、早く何とかしたいのに!
定期試験の結果
体験授業に行った翌週、クラス変更に適応できず、ぐだぐだのまま受けた定期試験の結果が返却されてきました。これまでで最低の成績です。先生に聞いたところ、クラスが変更になった後に一時的に成績が落ちることはよくあることらしく、この結果でクラスが落ちることはないとのこと。本当に一時的で済むのか?次の定例試験までに持ち直さなければ・・・。と焦る私。
と、思っていた矢先、娘が中学受験をするきっかけになった娘の仲のいい友人が、上位クラスになるとの情報が!この定期試験の結果がよかったようです。
娘は大喜び。早速次の授業から、一緒のクラスになるとのこと。
友人とまた一緒に授業を受けられるようになった日から、娘は前向きな気持ちを取り戻しました。塾からの帰宅後も「楽しかった。」と言っています。相変わらず宿題は大量で、すべてこなせない日が続いていますが、友人と励ましあうことで吹き飛ばせる模様。友人のなんと偉大なことか。この娘の友人への感謝の気持ちでいっぱいです。
スランプになって気づいたこと
中学受験をする意味を、真剣に考えないといけないと気づきました。
娘の成績が順調に上がったことから、知らず知らずのうちに、親の私が天狗になっていたようです。
どんな中学・高校生活を送ることが娘にとって幸せかを考えた上で、目標校が決まり、それに応じて必要な勉強時間も決まってくるもののはず。なのに、いつのまにか、とにかくたくさん勉強して、偏差値を上げることが目的化していました。
できる限りの時間を勉強に捧げて、偏差値の高い中学に行くことは、娘の幸せなのでしょうか?娘とよく話し合いながら、進めていこうと思います。
まだ小学生。
自律心や先を見通す力はまだまだ未熟です。そういう意味では、親のサポートは必須。
親子が一緒に進められること、親が関与できる割合が高いことが、中学受験をする醍醐味かもしれません。
※次の中学受験についてのブログ更新は、8月下旬の予定です。皆様も夏休みを楽しんでくださいね。