育休プチMBA

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ってなに?
育休プチMBAってなに?

育休明けに就くことはないと思っていたポジションについたら見えてきたもの

2023/09/19

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”子どもを持ちながら働く”が当たり前になる社会を目指して――
育休中・復職している方も含めた多様なメンバーが集まる『育プチライター』によるブログシリーズ。
ときに悩み、ときに自分を奮い立たせ、でも前向きに楽しく”子どもを持ちながら働く”を実践中!そんな方たちのリアルをお届けします。

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こんにちは。2歳児を育てながら、国家公務員をしているりりあです。

 

子育てと両立しやすいとは言えない勤務環境
 

皆さんは国家公務員といえばどんなイメージをお持ちでしょうか。新聞などでは「ブラック」な勤務環境が取り上げられ、特に、国会議員の質問対応で「不夜城」といった表現がされることもあります…

 この「ブラック」とも言われる国会関係業務の中心を担うのが、各省庁において課長の次席を務めるポジションになります。国会議員からの説明要求があればすぐに駆け付け、夜は遅くまで翌日の国会審議に向けて大臣等のための答弁資料を準備し、翌朝は早朝から大臣の勉強会に出席する - 私が入省1年目から見てきた次席の姿は24時間365日働ける「スーパーマン」(文字通り男性ばかり)でした。まさか1歳児(当時)を育てながら、そんなポジションに就くとは思ってもみませんでした。

予想外の異動、そして「手探り」「綱渡り」の日々

育休からフルタイムで復帰し、何となく仕事と育児の両立にも慣れてきたころ、突然、とある課の次席のポジションへの異動を命じられました。省内で子育てをしながら次席をしている女性の前例もなく、とにかく戸惑う気持ちが大きかったです。実際に着任して約1年が経ちましたが、この1年を表現するなら、まさに「手探り」そして「綱渡り」であったと思います。何とかやってこれたのは、コロナ禍で進んだデジタル化のおかげでもあり、また、柔軟にお迎え当番を交代してくれたパートナーのおかげでもあると思います。加えて、私が子どもの病気などで急遽不在となっても、ものごとが進むよう、次席の代行制度を設け、不在時の意思決定も含め、代行に権限を付与するということも行いました。

1年が過ぎて見えてきた景色

この1年を振り返って、良かったなと思うことは、多くの同僚から「どうやって子育てをしながら次席をしているの」という質問を受けたということです。女性だけでなく男性にも。後輩だけでなく、すでに課長職にあるような先輩にも。
つまり、未就学児の育児をしながら次席を務めるという、多くの人が実現可能か疑問に思うことを曲がりなりにも実現している例を作ることで、組織の多様化に貢献できているのではないかと思えるようになったのです。私の姿を見ている後輩(特に入省1年目の職員たち)は、かつての私のように「次席=いつでも職場にいるスーパーマン」というイメージは持たないと思うし、今後、多様な次席像を築いていけるのではないかと思うのです。そして組織の多様化が組織を強くすることにつながることは、このブログを見ている皆さんはすでによくご存知のとおりと思います。

もちろん子どもが急に発熱し、誰かに深夜の答弁作成や早朝の大臣勉強会を代行してもらわなければならない、その瞬間を切り取って見たら、「普通の」次席と比べて、周りに負担をかけているということは否定できません。けれど、その瞬間のために、他課と比べても平素からデジタル化や情報共有を推奨しており、また、その瞬間を糧として部下が育つということもあるのではないか。そして、そのように代替性が高まることは、総合的に見て組織を強くすることにもつながり、女性のみならず男性にも働きやすい職場になるのではないかと思うのです。


子育てと両立中だからこそ持てた仕事への思い

今2歳になる子どもは、以前にも増して意思と自己主張が強くなり、「ママ、ママ」です。ごはんもママと一緒がいいし、お風呂もママと入りたいし、ねんねもママが帰ってくるまで待つ。眠いのに私の帰りを待っていて抱きしめてくれる姿は心が痛くなります。朝も早く出ていく日には子どもに泣かれ、正直、早く異動したいと思うこともあります。けれど、育児中でも育児中でなくても同じポジションに就けるようにしたい、自分にできる組織の多様化を通して組織を強くしたい、そんな思いは今仕事をする原動力になっているかもしれないと思います。

 

今回の育プチライター
りりあ
2歳男児の育児とフルタイム残業ありの仕事との両立に奮闘中の都内在住、国家公務員。アメリカとインドに赴任経験あり。もともと一人旅や一人時間、そして新たな出会いや挑戦を存分に楽しめるタイプなので、結婚は必須でないと思っていましたが、アラフォーにして結婚、そして母に。ソロ活動の時間は貴重になってしまいましたが、新幹線や電車の名前を覚え、カブトムシの繁殖をするなど、息子との日々の発見・学びを楽しんでいます。

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◆育休プチMBA®️は、復職後に起こり得る様々なケーススタディを用います。視座を高くもつこととはどういうことか、頭でだけではなく体感で理解できます。子どもを持ちながら働くことに不安な方、復職を控えている方、ぜひふるってご参加ください♪
オンラインは前日15時まで、会場開催は当日11時までお申し込み可能です。

【育休プチMBA勉強会情報】
https://ikukyumba.peatix.com/
◆9/8(金)10:00~13:00 @オンライン 【満席】育休プチMBA テーマ『クリティカルに考える』
◆9/29(金)11:00~14:00 @ワークラボ 育休プチMBA テーマ『全体最適について考える』
◆10/12(木)10:00~13:00 @オンライン 育休プチMBA テーマ『復職に備えた準備をする』
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