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共働きを選んだ私たち~やめてみたら得られたもの~

2023/11/22

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”子どもを持ちながら働く”が当たり前になる社会を目指して――
育休中・復職している方も含めた多様なメンバーが集まる『育プチライター』によるブログシリーズ。
ときに悩み、ときに自分を奮い立たせ、でも前向きに楽しく”子どもを持ちながら働く”を実践中!そんな方たちのリアルをお届けします。

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●専業主婦に育てられ、自分は共働きとして生きることを選んだ私たち

 自分の母は専業主婦だったが、自分は共働きである、という人は多いのではないだろうか。ご存じのとおり、共働き世帯は年々増加している。「令和3年版厚生労働白書」によると、1990年、日本の男性雇用者と無業の妻からなる世帯は903万世帯、雇用者の共働き世帯は914万世帯で、その年に初めて共働き世帯が専業主婦の過程を上回った。そして、2020年、男性雇用者と無業の妻からなる世帯は571万世帯、共働き世帯は1,240万世帯となっている。現代では、専業主婦のいる家庭の倍以上の世帯が共働きである、ということだ。
 私も、私が小学校高学年までは父が働いて、母が専業主婦の家庭で育った。
 母は、子供のころ、母が朝食を作ってくれていた。毎朝必ず、みそ汁、焼き魚か目玉焼きなどのたんぱく質、ほうれん草の胡麻和えにごはん。これが我が家の朝食で、私はこの朝食を食べて育った。母の口癖は「みそ汁だけでも飲んでいきな!」だった。この朝食の理由は、「朝はみそ汁とご飯!」派の父の希望で、母は朝食を食べずにキッチンに立ってコーヒーを飲んでいた。
 子供のころに食べていた食事、その習慣が今も抜けないことはないだろうか。そういう家庭で育ったので、私はみそ汁が大好きだし、朝食にみそ汁を作るのが良いお母さんだと思って毎朝せっせとみそ汁を作っていた。

●「みそ汁の壁」と、なりたいお母さん像

 専業主婦と共働きの母では、朝の時間の流れが違う。そして、みそ汁を作るのには手間がかかる。湯を沸かし、だしの素を入れ、好みの具を考えてカットして鍋に入れる。みそをとく。時間がない朝にがんばって作ったみそ汁を子供たちがこぼしたり、残したりするとイライラしてしまう。そんな自分を振り返り、私は、栄養たっぷりのごはんを笑顔で作ってくれるお母さんにはなれなさそう、と落ち込んだ。でも、一番なりたいのは、子どもと楽しく過ごすお母さんである、と思い直した。
 そして、私は思い切って朝にみそ汁を作るのをやめてみた。きっかけはホームステイの受け入れ。人数が多くなるからこそ、手軽に楽しく朝食がとれるように、シンプルな朝食を考えた。

●やめた自分を責めない、やめてみて得られたもの

 作るのをやめるよりもやめた自分を責めるのをやめる方が大変だった。まだ、私の中の母が「みそ汁飲んで行きな!」と言っている気がする。でも、私の母は、私が毎日無理してみそ汁を作るよりも、子どもたちと楽しく食事をしていた方が喜ぶと思う。また、朝のメニューをシンプルにしたことで、以前は朝起きてすぐ「今日の朝食のメニューは何にしよう」と考えていたことがなくなって、頭がスッキリしていることはとても大きなメリットである。

●やめてみても家族にとっては問題なかった

共働きを選んだ私たち~やめてみたら得られたもの~

 現在、我が家では、「トースト」が朝食の主役になっている。そのほかは、私の気が向けば、目玉焼きを焼くか、トマトを切るか、便秘がちの息子のためにヨーグルトを出す。息子が納豆を食べたがったら、ごはんだけよそう。納豆を開ける、混ぜる、ごはんにかけるという工程は3歳の息子に任せている。火を使わないため自立を促しやすい。もちろん、こぼす。しかし、彼が自分で準備して自分で食べられるようになる将来への投資だと思っている。だいたいの日は投資だと思って温かい目で見守れるのは、私が無理をして準備しているわけではないからだと思う。ちなみに夫は、もともと「みそ汁育ち」ではないので、朝食にみそ汁がなくても問題なかった。そのことに気づくまで、私は良かれと思って夫に朝のみそ汁を強要してしまっていたのかもしれない。


●楽しいはおいしい

 みそ汁は、大好きだし、野菜やたんぱく質など何を入れても良いので栄養面でも良い。でもそれは夕食もしくは休日のゆっくりした朝に作ることにしている。どうしても平日の朝にみそ汁がほしくなったら、インスタントみそ汁をみんなで分ける。十分満足感は得られる。
 朝は、手軽に食べられるものにすることで、私が笑顔で食卓に座り一緒に食べ、怒らずに朝を過ごせることが増えた。ちなみに、気になる栄養面だが、朝のみそ汁作りをやめてから、子どもが風邪を引くことが増えた、とかイライラしていることが増えた、ということは、あくまで私の体感だが、ない。子どもはよく食べるし、私の頭がスッキリしていて、子どもたちと楽しく過ごせていると思う。

 今後も楽しい食卓と自立に向けた投資を続け、子どもたちが小学生になるくらいを目標に、朝食は自分で自分の食べたいものを自分で準備するセルフサービス方式にしたい。


参考資料:令和3年版厚生労働白書-新型コロナウイルス感染症と社会保障->本文掲載図表(一覧/バックデータ) > 図表1-1-3 共働き等世帯数の年次推移https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/20/backdata/1-1-3.html

今回の育プチライター
まりやんぬ
同い年の夫と保育園年中の娘、2歳の息子と関東に4人暮らし。出身は北海道。最近ハマっているものはハリーポッター。寝かしつけ中にワイヤレスイヤホンで小説を聴いている。22年春に復職したものの、息子が半年で40日も保育園を欠席。心身ともにしんどくなって復職から半年で休職。復職に向けて、ライターに参加。

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まりやんぬさんのこれまでの記事はこちらから
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