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産休は学びだ。【学び2】終わらない引き継ぎと大事にしたいマインド

2024/08/28

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”子どもを持ちながら働く”が当たり前になる社会を目指して――
育休中・復職している方も含めた多様なメンバーが集まる『育プチライター』によるブログシリーズ。
ときに悩み、ときに自分を奮い立たせ、でも前向きに楽しく”子どもを持ちながら働く”を実践中!そんな方たちのリアルをお届けします。

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こんにちは、ゆりです。
新卒入社した会社で、3回目の育休中です。
今回は「育休を3回取ったからこそ気づいたこと」について3回シリーズで書いています。

前回の投稿「【学び1】早めの引き継ぎがカギとはいえ・・」では、日々の引き継ぎ準備が大切、という話を書きました。「引き継ぎ」といえばマニュアル、業務の手順書を作り、新しい担当者に共有することが真っ先に思い浮かぶかもしれません。

今日はその「マニュアル作り」これまたとても奥が深かった・・!という話を書きたいと思います。


書いても書いても終わらないマニュアル作りに悩む

「ここを書き足した方がわかりやすいかも?」
「あれも必要かな?」

第三子を妊娠し、産休目前の私は日々の引き継ぎに悩んでいました。
このとき、私は新しいプロジェクトを担当していました。当初は一人でスタートした業務でしたが、
チームで動きたいと考え始めたタイミングで妊娠が判明し、複数の方に業務を引き継ぐことになったのです。

最低限 文章化したマニュアルをもとに、新しい担当者の方々と何度も打ち合わせをし、
実際の業務をしながら引き継ぎをしていました。

そして、実際の作業をすればするほど、こんなコメントをいただきます。

「この手順がわかりにくい」
「ここをもっと教えてほしい」

一緒に手順を確認しながら業務を行うことで、不明点に気づけるのはありがたいものの、
マニュアルに追記すればするほど、また教えれば教えるほど、新たな質問が出てきます。
気づけば私は、全く終わる気がしないマニュアル作成に追われることに。

よくよく考えると、たとえ打ち合わせで一緒に業務をしたとしても、自分がこれまで約1年かけて身につけてきた内容を、引き継ぎの2ヶ月間で全部理解してもらうのはなかなか無理があります。
(私だって2ヶ月でこの内容を全部理解しろと言われたら無理だなと思いました・・。)

「自分が休むときに引き継ぐ相手が完璧な状態になるのは難しい。だからこそ見返せるようにマニュアルは必要。」と思うと、マニュアルに残したい内容は膨大で、なかなか終わりが見えません。

上司からの一言:いちばん引き継いでほしいのは気持ち

ある日のこと。「上司から引き継ぎの進捗はどう?」と聞かれました。

私は「なかなかマニュアル作成が終わらなくて。打ち合わせで話せば話すほど、
マニュアルの足りない点が出てきますし、引き継ぎって難しいですね・・」と答えました。

すると上司からこんな一言が。

「たいていのことは調べたらわかる。マニュアルがあるのはもちろんありがたいけれど、
いちばん引き継いでほしいのは気持ちです。」

・この仕事はなんのためにやっているのか?
・どういうところに面白さを感じているか?
・ゴールが一緒であれば、間の手順はやりやすいように変えてもいい。

「気持ち」が伝わらないと、今の業務がただの「作業」になってしまう。マニュアルに書いてある手順の通りにしか業務は進まないし、新たな取り組みも生まれない。大切なのは、新たな担当者の方がこの業務を「自分はここが面白い」と感じ、「やってみよう!」と前向きな気持ちで取り組み始めることができるかどうかだよ。


上司のこの話を聞いて、私はハッとしました。

これまで私はどうしても「今ある手順」を、同じようにできるようになることを中心に考えていました。それが面白く感じる人もいるかもしれませんが、ただの「作業」と感じてつまらなく思ってしまう人もいるかもしれません。

気づけば私が「引き継ぎが終わらない〜なかなかわかってもらえない、焦る・・」と思う気持ち・雰囲気ばかり伝わってしまって、面白さややりがいが伝わる場面がなかった、新たな試みをやってみようと思える余白がなかったのでは・・と思うようになりました。

上司からこの話を聞いてからは、これまで「具体的な業務の手順」ばかりを伝えていたところから、

「なぜこの仕事はあるのか?」
「(自分は)どこが面白かったか?」
「改善できそうなところがあれば一緒に考えたい」

など、一緒にこの業務を盛り上げていけるような余白も併せて伝えられるように、伝え方を工夫するようになりました。

限られた時間だからこそ、大事なことを見極めその他は手放す

「伝えた方が良いこと」は山ほどありますし、終わりがありません。
ただ、「産休予定日」という終わりは決まっています。
限られた時間で何を優先し、どう伝えるのか、また相手はどう感じているのか。

私は管理職の経験はありませんが、産休の引き継ぎは、メンバーの個性やモチベーションの源泉も踏まえて、
どんな「伝え方」がいいのかを考える良い機会になりました。

もし今「引き継ぎが終わらない・・どうしよう・・」と悩んでいる方がいらっしゃいましたら、
「手順」ではなく「気持ち」を合わせて伝えられているか?一度立ち止まって考えてみてはどうでしょうか。

この経験がお役に立てますと幸いです。

 

今回の育プチライター
ゆり
IT企業勤務の3児(5,3,0歳)の母。妊娠出産→育休→復職をここ数年繰り返す中で、子育てと仕事を切り離さずにいいとこ取りはできないか?と考えはじめる。忙しい日々でも立ち止まって日々の出来事の言語化を試行錯誤中。本を読むこと、コーヒーを飲んでホッとすること、手帳を書くことが大好きです。 

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ゆりさんのこれまでの記事はこちらから
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産休は学びだ。【学び1】早めの引き継ぎがカギとはいえ・・

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オンラインは前日15時まで、会場開催は当日11時までお申し込み可能です。

【育休プチMBA情報】
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