翼を折られなかった私と、折らなかった夫
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子どもを持ちながら働く”が当たり前になる社会を目指して――
育休中・復職している方も含めた多様なメンバーが集まる『育プチライター』によるブログシリーズ。
ときに悩み、ときに自分を奮い立たせ、でも前向きに楽しく”子どもを持ちながら働く”を実践中!そんな方たちのリアルをお届けします。
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こんにちは。
昨年第3子の育休から復帰した、オンライン留学&フルタイム勤務中のしょうこです。
こどもたちの保育園や学校でプールが始まり、洗濯物とカバンの数が増えて大変ですが、こどもたちは嬉しそうで、空模様に一喜一憂しています。
今日は、夫について振り返って書いてみます。
「僕は君の翼を折らなかっただけだ」
と、ある日夫が言っていたのです。
例えば、自分の受けたレクチャーが少し簡単すぎたとき。
あなたは、どんなことを考えますか?
「あぁ、簡単でラクだからラッキー」とか、
「この後、難しくなったらどうしよう」
「勉強してきた成果が出て良かった」など、いろんな考え方がありますよね。
小さい頃の私は、そんなときはいつも
「もっと難しくて発展的な話がききたい!どこかにそんな授業ないかしら?」
と思っていました。好奇心のカタマリで、今は2つめの大学院にオンライン留学しています。
それでも振り返ると、今まで「どうせ女の子だし」と水をかけられたことが沢山ありました。
私の母も「女の子だから、適当に育てて嫁に出せば良いね」と親戚に言われたようですし、
私自身も「女のくせに」「(就職したら)あとは結婚だね」
「(結婚したら)勝ち組だから、あとは(何もしなくても)いいじゃん」
「(出産したら)子供たちに尽くさないとね」と言われたことがあります。
思い出せばきりがないかもしれません。
そう言われ続けると、結婚した後は、夫の仕事を支え、子供たちに尽くし、自分の仕事はセーブするのが正解なんだ、と思ったこともあります。
例えば。
子供の離乳食を丁寧に手作りすると褒められます。(私は諦めてレトルト万歳です)
夫の帰宅を待ちながら家事を全て済ませ、カレーを温めているのも褒められます。
でも、私が医師としてバリバリ働くのは、(仕事関係の人以外からは)そこまで褒められません。
私が大学院に行く、海外に出張する、留学する、というと、
「なぜ?子どもはどうするの?(そこまでしなくても・・・?)」と言われます。
もちろん、そんな時代もありました。それも大事な一つの価値観です。
でも、令和時代は、多様性も大事な世の中。
「女子だから」という枠から飛び出してみませんか?
私は、もっと学びたいという自分の心の声に素直に従うことにしました。
ある日突然、「今度Harvardの臨床研究コースが始まるから、受けてみたいな~」と夫に言うと、
「いいんじゃない?」と即答してくれました。
もちろん、夫は無条件にOKしたわけではなくて、
学費と時間を自分で工面できるなら、何をしても良いと言ってくれました。
その延長線上に、今のオンライン留学があります。
大学院に行き続ける私に、夫は
「うちは子ども3人なのに、学費が4人分なんだよね~。」と笑い飛ばしています。
私が専門医試験の勉強と育児の両立で大変な時も、代わりに娘のお世話をしてくれたり、
昨日の夕食を温め直して私のお弁当として持たせてくれたり。
「どうしてそんなに素晴らしい旦那さんなのですか?」ときかれることもありますが、
夫に言わせれば
「僕の妻は勝手に勉強しているだけ。
僕は何もしていない。翼を折らなかっただけだ。」
だそうです。
ちなみに、後日、このことに感謝を伝えると「そんなカッコいいこと言ったっけ?本当に?!」とすっかり忘れていましたが・・・(笑)
令和時代は、自分の翼も折らない、他人の翼も折らない、
みんなでお互いの挑戦を応援しあえる社会にしていきたいですね。
大丈夫、あなたの挑戦を応援してくれる仲間が、きっと見つかります!
ここまで読んで下さり、ありがとうございます。
ここでご縁のあった、あなたの人生がよりハッピーになりますように!
しょうこ
英語しかできなくて大学受験浪人したことをきっかけに海外に興味を持つように。医師になった後、3人のママになった後も留学の夢を諦めきれず、現在は医師としてフルタイムで勤務し、COVID-19診療や医学教育に関わりながら、Johns Hopkins公衆衛生大学院に入学。CTなどの画像を診断する画像診断専門医でもあります。まだ小さな3人のパワーに圧倒されながら、休日は家族で公園にお出かけし、はしゃぐ子ども達を写真に収めるのが幸せなひとときです。
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