子育ての中で感じるジェンダーにまつわるあれこれ②~その色分けは、なんのため?後編~
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子どもを持ちながら働く”が当たり前になる社会を目指して――
育休中・復職している方も含めた多様なメンバーが集まる『育プチライター』によるブログシリーズ。
ときに悩み、ときに自分を奮い立たせ、でも前向きに楽しく”子どもを持ちながら働く”を実践中!そんな方たちのリアルをお届けします。
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みなさんこんにちは、産後再就職3年目のてっちゃんです。
以前、幼稚園の入園準備の中で感じたジェンダーに関するモヤモヤを記事にしました。今回は続編で、実際に入園生活1か月を経て見えてきたこと、子どもの様子と私の葛藤、それを受けての私のアクションを綴ります。
◆私が「ジェンダーにまつわるモヤモヤ」を見過ごしたくない理由
まず私が入園準備中に感じたジェンダーにまつわるあれこれとモヤモヤをブログで取り上げたのは、前回の記事でも書いた通り、次のような理由があります。
・戸籍上の/身体的な性別によって着るものや色があらかじめ指定されていることへの違和感。(園のルールの範囲内で)子ども自身に選択権を。
・男女分けの強調が、性別役割意識やアンコンシャスバイアスを生むように思える。それがひいてはジェンダーギャップ(ジェンダーによって生まれる不平等や格差)に繋がっていくのではないか?また多様性(ダイバーシティ)という面からみると、そもそも男女という二分法は適切ではない気がする、という理由からです。
◆園生活の中での男女分け/色分け ‐1か月目で見えてきたこと‐
実際に登園がスタートし、園での様子が少しずつわかってきました。園では男女分けや色分けは、(私が想像していてよりも)日常的に多用されているようで、現状、私自身はかなり戸惑っています。具体的には男女別名簿、教室内の掲示物の男女分け・色分けや、男女ペアでの活動等です。特に入園式の席指定が男子が前列、女子が後列だったことに、我が家は本当に大きな衝撃を受けました。
(ちなみに、園生活全般においては他の点では不満は全くなく、先生達にも大変よくしていただいており、感謝しかありません!)
◆子どもの様子と私の葛藤
子ども自身の変化や様子も少し紹介します。
・「○○ちゃんは女の子、△△くんは男の子だよね」と男女を分けを口にする頻度が増えた。
→これらは一概に園生活だけの影響とは言えないと思いますが、以前よりもこういった男女分けを意識した言動は急増中です。
・子どもは圧倒的にスカートを選ぶ日が多い。
→我が家では子どもに、制服のスカートとズボン、好きな方を着ていいよと伝えています(園の了承の上で行っています)。ズボン登園した際には、周囲から何か言われたり、奇異の目で見られるといったことは今のところなく、その点はほっとしています。
ただしばらくすると高確率でスカートを選ぶように。理由を聞くと「他の女の子たちはみんなスカートだから」とのことでした。
急に男女分けを強く意識するようになった娘の言動に、私自身は戸惑っています。また園がどういった考え方に基づき男女分けを多用しているのかも、今の時点ではわかりません。私自身は入園前よりも、もっとずっと「ジェンダーにまつわるモヤモヤ」は増幅しているのが正直なところです。
◆モヤモヤに向きあうために‐プチMBAでの学びを活かしたアクションをとってみる‐
幼稚園では親側(私)も知り合いゼロからのスタート。ですので、私が感じているジェンダーにまつわるモヤモヤについて話せる人もおらず、モヤモヤしている人が他にいるかもわかりません。そこで他の保護者さんや園と積極的に繋がることが第一歩と思い、保護者会の役員(クラスリーダー)になりました。少し遠回りかも知れませんが、
コミュニケーションをしっかりとれる関係性の保護者を増やすこと
園運営に協力して園からポジティブな印象を持ってもらうこと
を念頭に置いての立候補でした。そのうえで、男女分け・色分けについて、園や保護者の意見を伺える機会を伺っていこうと考えています。
私がこのような思考に至れたのは、プチMBAでの学びや、小早川優子先生の著書『なぜ自信のない人ほど、いいリーダーになれるのか』(*)のお陰です。プチMBAで学んだ経営学の知識(論理思考、リーダーシップ、交渉術など)が、園や保護者さんとの関係構築や交渉場面で活かせると確信しています。リーダーに立候補する勇気が持てたのも、拠り所と出来る知識を持っていたことが大きいです。1年間の活動期間の中で、学びを活かしつつ、ジェンダーにまつわるあれこれについて何が子どもたちにとってより良いのかを、園や他の保護者さんと模索していきたいと思っています。
◆おわりに
「ジェンダーにまつわるあれこれ」は非常にセンシティブなイシューです。この記事を読み、共感してくださる方、「モヤモヤする人に対して、モヤモヤする人」、「これまでそんなこと意識したことが無かった」と気づいた方など、色々な考えがあると思います。私自身もまだまだモヤモヤの渦中にいますが、この記事が皆さんにとって「子育ての中にあるジェンダーにまつわるかれこれ」について、立ち止まって考えてみるきっかけ作りになったらいいなと思っています。
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*:なぜ自信がない人ほど、いいリーダーになれるのか | 日経BOOKプラス (nikkei.com)
てっちゃん
首都圏の保活超激戦区に住むアラフォー。3歳の子ども、夫と3人暮らし。興味関心は、衣食住+ウェルビーイング。前職を出産前に退職し、保育園の一時保育を利用しながら産後に別会社へ再就職。育休取得経験がない自分には “育休プチMBAは憧れの彼の地”と思い込んでいたが、飛び込んでみたら、全然問題なし。“育プチ”コミュニティの素晴らしさ、楽しさに魅了され中。
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てっちゃんさんのこれまでの記事はこちらから
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子育ての中で感じるジェンダーにまつわるあれこれ① ~ その色分けは、なんのため?前編~
https://ikukyumba.jp/archive/2023/04/18733/
◆育休プチMBA®️は、復職後に起こり得る様々なケーススタディを用います。視座を高くもつこととはどういうことか、頭でだけではなく体感で理解できます。子どもを持ちながら働くことに不安な方、復職を控えている方、ぜひふるってご参加ください♪
オンラインは前日15時まで、会場開催は当日11時までお申し込み可能です。
◆7/11 (火)10:00-13:00【オンライン開催】
「全体最適について考える」
https://peatix.com/event/3581752/view
(認定ファシリテーター:小林良江さん登壇)
◆7/25(火)11:00-14:00【会場開催】
「男性育休について考える」
https://peatix.com/event/3582802/view
(認定ファシリテーター:鶴ケ谷典俊さん登壇)
◆8/10(火)10:00-13:00【オンライン開催】
「長時間労働の改善策を考える」
https://peatix.com/event/3588671/view
(認定ファシリテーター:平田江梨子さん登壇)