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「母が出張で不在」でも回る家庭にするために 我が家の場合(後編)

2023/12/01

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”子どもを持ちながら働く”が当たり前になる社会を目指して――
育休中・復職している方も含めた多様なメンバーが集まる『育プチライター』によるブログシリーズ。
ときに悩み、ときに自分を奮い立たせ、でも前向きに楽しく”子どもを持ちながら働く”を実践中!そんな方たちのリアルをお届けします。

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 こんにちは。復職8年目のいちみなです。日々、小3の息子を育て(られ)ながら、公務員として台湾に駐在しています。


 私は息子が2歳のときに、海外出張・残業ありの職場にフルタイムで復帰しました。そして息子が2歳3か月のときの台湾出張を皮切りに、多いときは月に1回程度、3泊4日程度の出張に出ていました。
 当時、周囲のワーママさんから「息子さん、まだ保育園ですよね?一体どうやったら海外出張できるんですか??うちは私がちょっとスーパーに行くだけでも『行かないでぇぇ』って泣かれちゃうのに・・・」と相談されることが何度かありました。
 当時は私自身がうまく言語化できず、ちゃんとした回答ができないことも多かったのですが、9歳になった息子からも当時の心境を聞けるようになったので、この機会に当時の経験を総括してみました。今回は後編になります。


 前編はこちらから! → 「母が出張で不在」でも回る家庭にするために 我が家の場合(前編)

 


◆「共有・信頼・感謝」


 「母が出張で不在」でも回る家庭にするために我が家が行ったことは、「共有・信頼・感謝」の3点に集約できます。

 <共有>
 ・出張中に何かあったときも夫が1人で対応できるよう、あらゆる情報を共有し、把握しておいてもらったこと。
 ・家庭で仕事の話をすることで、仕事に対する私の想いや、現在の状況などを、夫や息子に理解してもらったこと。


 <信頼>
 ・上記の「共有」をできる限り徹底することで、「これだけ共有しておけば大丈夫だろう」と、夫を信頼して任せたこと。(初回の出張直前に、号泣する息子を丸投げしたことを含みます。)
 ・息子に対して、「きみならできる」という(根拠のない)信頼を寄せたこと。そして実際に「できた」ことによって、息子が自信をつけてくれたこと。
 ・息子が「出張に行っても、ママは必ず帰ってくる」と信頼してくれたこと。


 <感謝>
 ・帰宅後は、できるだけ感謝の言葉を伝え、次の出張の際にも気分よく協力してもらえるような下地を作ったこと。(ただし夫や息子には、「感謝?全然足りてない!」と思われているかも!?)


◆(番外編)「ごめんね」ではなく「ありがとう」にしませんか?


 「感謝」つながりで1点、普段の生活で心掛けていたことをお伝えします。
 保育園のお迎えで、私が「言わないようにしよう」と心に誓っていたことがあります。それは「遅くなってごめんね」という謝罪の言葉。
 以前、医療関係の方が「注射を打つ前から子供に『痛いよね、ごめんね』と声をかけていると、子供の中で『病院=怖い・痛い』というイメージができあがってしまう」という趣旨の記事を書かれていて、ハッとしたものです。日常生活で「ごめんね」って言いがちな場所って、保育園(のお迎え)もそうじゃない?!と。
 自分が仕事をしていることと罪悪感をリンクさせたくない、そして何より、子供たちのことをこんなにも気に掛けてくれる保育園に預けることを「ごめんね」って言いたくない。そんな想いがあり、その記事を読んで以来、「ごめんね」ではなく、「ありがとう」と言うようにしていました。お迎え時には、「今日も1日頑張ってくれてありがとう!ママも、お仕事頑張ってきたよー!」と。
 実際には「頑張ってきたよー!」なんて明るく言える日ばかりではなく、「今日、全然うまくいかなかった。。。」と弱音を吐く日も多々ありました(今でもです)。ですが、理想と現実のはざまで必死にもがく母を見て、息子が「ママも頑張ってるんだなぁ」と応援する気になってくれたのであれば、無様な姿を見せた甲斐があったんだなと思います。


◆まずは、任せてみませんか?


 以上、前編・後編の2回に分けて、「『母が出張で不在』でも回る家庭にするために 我が家の場合」を振り返ってみました。
 「出張で不在」と書きましたが、不在の理由は「出張」に限ったことではなく、残業・趣味の習い事・友達とのランチ・美容院に行くため・・・などなど、何でも良いと思います。「家のことは/子供のことは、私が責任持ってやらなくちゃ!」という思い込みを捨てて、家族を信じて任せてみませんか?思ったよりもあっさりと、うまく回るかもしれませんよ。

 

今回の育プチライター
いちみな
小3男子の子育てに奮闘中の、40代フルタイムワーカー。民間企業→中国留学→国際交流団体(中国駐在)を経て結婚&出産、現在は公務員として海外駐在中。趣味は旅行。美味しい食べ物や地域ごとに異なる文化に魅了され、中国全省を踏破。アジアや欧米にもたまに行きます。飛行機&電車好きな息子と、駐在地での鉄道旅を計画中。 ブログを通じて、良くも悪くも私なりの「働く母のリアル」をお伝えできたら幸いです。 Noteでも「いちみな@静岡/北京/台湾」として情報発信中! 

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◆育休プチMBA®️は、復職後に起こり得る様々なケーススタディを用います。視座を高くもつこととはどういうことか、頭でだけではなく体感で理解できます。子どもを持ちながら働くことに不安な方、復職を控えている方、ぜひふるってご参加ください♪
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