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数の力で世界を変える!【後半】Aさんの選択と上司の恩

2022/12/07

こんにちは。地方都市在住ワーママのいちみなです。日々、小2の息子を育て(育てられ)ながら、公務員として海外と関わる仕事をしています。

前回の記事では、後輩Aさんに出張を打診したところ、それをきっかけに職場の空気が変わり始めたことを書きました。
(※ 前回の記事はこちらから!
数の力で世界を変える!後輩を巻き込んだら職場の空気が変わった話)

当初時短勤務を予定していたAさんは、なぜフルタイムで職場復帰してくれたのか。なぜ、出張に行きたいと思ってくれたのか。本人に聞いてみました。



-フルタイムを選択した理由&出張をオファーしたときに快諾してくれた理由は。

自分の周囲には子育て=時短勤務の方しかいなかったので、子育てしながらフルタイムで残業も出張もこなしバリバリ働くいちみなさんとの出会いは、とにかく衝撃的だった。いちみなさんの姿を見て、自分の今後の働き方についての選択肢が増えた。(子供が生まれた場合は 育休→時短しか選択肢はないと思っていた ので…)

-実際に出張してみて、働き方に変化はあったか。

自分でも無意識のうちに作っていた「出張へのハードル」を早い段階で外してもらったおかげで、出張以降、とても仕事がしやすくなった

-現在の働き方は。

部署異動後もフルタイムで、出張も、時々残業もしながら子育てをしている。



 嬉しすぎるコメント・・・(涙)。実は、私自身は決してバリバリ働けていた訳ではなく、「仕事も育児も中途半端にしかできてない!」「家に帰れば息子の寝顔しか見られない・・・こんな状態で、働く意味ある?!」と、常に葛藤を抱えていた日々でした。ですが内心ボロボロだった私の姿も、彼女の目にはポジティブに映っていたなんて。嬉しいです。
きっと彼女自身も、周囲の人たちにとって、非常にポジティブな存在になっていることでしょう。

また、前回の記事では、「仲間を見つけたり育てたり」することをオススメしましたが、記事を読んだ友人から「それが簡単にできりゃ苦労しないよ、どうすりゃいいのよ」とつっこまれました。私が心掛けたのは

1.「仲間」になってくれそうな人と仲良くなって、その人が本当はどんな働き方をしたいのかを見極める

2.その人が、子供がいてもチャレンジしたい!と思っている場合、希望が叶うように環境を調整する(または周囲に働きかける)

の2点です。

というのも、私が妊娠中に、当時の上司(素敵な女性)からこのような配慮をしてもらい、涙が出るほど嬉しかったのです。

 妊娠中に私が担当していたプロジェクトのひとつに、「海外の政府の方をお招きし、式典とレセプションを開催」というものがありました。突然降って湧いた話だったため、上司や先輩と共に、夜遅くまで残業をして準備を進める日々。

そして迎えた式典当日。私も会場に行くものだとばかり思っていました。ですが、先輩(男性)から「会場に行ったら、いろいろな準備で動き回らないといけないから、大変だと思う。だから職場に残っててくれていいよ!」と声を掛けられ・・・それが善意から来る発言だと悟ってしまった以上「あー・・・そうですよね、お気遣いありがとうございます」しか言えませんでした。

職場で、たまに掛かってくる電話に「すみません、本日、式典があって担当が出払ってましてー」と受け答えしながら、私も本当は出払ってる予定だったんだけどな~。残業してこの日のために準備してきたのにな~。と、やり場のないモヤモヤが。ところが式典開催1時間前、上司から「いちみなさん、ちょっといい?」と声を掛けられました。上司が手にしていたのは会場までのタクシー代。

「今ならもう準備はほとんど終わってるから、現場で動き回る必要はないと思う。これまで頑張って準備してきたんだから、本当は、現場見たいよね。まだ間に合うから、行っておいで。」と。

 

 もうね・・・、職場なんで号泣はしなかったですが、涙で世界が霞みましたよ。


「恩送り」という言葉を聞いたことはありますか?「恩返し」ではなく。誰かから受けた恩を、直接その人に返すのではなく、別の人に送ること

上司の観察力と温かさに感動した私は、「いつか、自分の後輩が私と同じ状況になったら、絶対に、上司から受けた恩を『送る』んだ!」と思ってやってきました。

上司からの受けた恩の大きさには遠く及びませんが、後輩が、私の姿を見て奮起してくれたのであれば、少しは「恩送り」になったのかな。と嬉しく思います。

きっと社会は「恩送り」の繰り返しで少しずつ良くなっていくのだろうと思います。今より働きやすい社会を目指して、少しずつ、一緒にがんばりましょう^^

今回の育プチライター
いちみな
“地方都市で小2男子の子育てに奮闘中の、40代フルタイムワーカー。民間企業勤務→中国留学→国際交流団体勤務(中国駐在)を経て結婚&出産、現在は公務員として海外からの誘客に関わる仕事をしています。趣味は旅行。美味しい食べ物や地域ごとに異なる文化に魅了され、中国全省を踏破。時々アジア(中国以外)、まれに欧米も行きます。飛行機好き&電車好きな息子と一緒にいつか海外鉄道旅をするのが目下の夢。 ブログを通じて、良くも悪くも私なりの「働く母のリアル」をお伝えできたら幸いです。”

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いちみなさんのこれまでの記事はこちらから
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勉強会告知

◆育休プチMBA®️は、復職後に起こり得る様々なケーススタディを用います。視座を高くもつこととはどういうことか、頭でだけではなく体感で理解できます。子どもを持ちながら働くことに不安な方、復職を控えている方、ぜひふるってご参加ください♪
オンラインは前日15時まで、会場開催は当日11時までお申し込み可能です。

◆12/8 (木)10:00-13:00【オンライン開催】
「復職に備えた準備をする」
(認定ファシリテーター:平田江梨子さん登壇)
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◆1/17 (火)10:00-13:00【オンライン開催】
「クリティカル・シンキングとマネジメント思考を鍛える」
(講師:国保祥子 株式会社ワークシフト研究所 所長/育休プチMBA(R)代表)
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